「溟い海」 藤沢周平 [Book]
「溟い海」は、「暗殺の年輪」という本の中に入っている短編で、最初期の作品です。
物語の後半、主人公の北斎がライバルに乱暴を加えようとして、ぎりぎりになって思いとどまる場面の、そのわずか数行の描写が、いつまでも忘れられません。
中島敦の「山月記」。
井上靖は、”完成度では「李陵」だが、「山月記」には、どうしても書かずにはいられなかったという作者の想いや勢いが感じられる”と評しました。
「溟い海」は、藤沢周平の「山月記」だったのかもしれません。
中期以降の作品では、「隠し剣孤影抄」、「隠し剣秋風抄」の2冊がお薦めです。
物語の後半、主人公の北斎がライバルに乱暴を加えようとして、ぎりぎりになって思いとどまる場面の、そのわずか数行の描写が、いつまでも忘れられません。
中島敦の「山月記」。
井上靖は、”完成度では「李陵」だが、「山月記」には、どうしても書かずにはいられなかったという作者の想いや勢いが感じられる”と評しました。
「溟い海」は、藤沢周平の「山月記」だったのかもしれません。
中期以降の作品では、「隠し剣孤影抄」、「隠し剣秋風抄」の2冊がお薦めです。
2008-05-07 21:36
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