東大寺 戒壇院、転害門 [Travel]
東大寺戒壇院の四天王を最初に見たのは、土門拳の写真だったでしょうか。いつか実際に見てみたいと思っていました。
戒壇院は、大仏殿を正面に見て左に曲がり、かなり分かりにくい矢印を辿っていった先にあります。想像していたよりずっと小さく、こじんまりとした建物でした。
中に入ると、一メートルほどの段があり、その四隅にかの有名な四天王像が立っていました。
近くで見ると、塑造の質感は、木造や乾漆のそれとはずいぶん違います。あの眉や目の表情のリアルさ、全体の立ち姿の静かさ、触れたら動き出しそうな感覚は、塑造ならではのものだと思いました。
こうして、本来の場所に、自然の照明の下に、本来の役目を果たすために立っている仏像は、やっぱり、なんともいえずいいものです。
外に出て、正倉院をフェンスの隙間から垣間見ながら歩いているうちに、市道に出てしまいました。
そのまま道なりに坂を下って、転害門へ。
東大寺創建当時から残っている唯一のもので、もちろん国宝ですが、大仰な囲いも人気もなく、すぐ目の前はふつうの国道で、車やバスがみっちり渋滞していました。
最近では、鳩やら野良猫やら排気ガスやら、いろいろ問題視されているようですが、転害門はもう千年以上もそこにあるわけで、あんまりそんなことは気にしていないように見えました。
街を歩きながら、ちょっと目線を上げると、古の奈良の都の人たちが見たのと同じ、なだらかな奈良の山々と青い空です。
奈良は、いつ来ても、なんだかとても優しいです。
戒壇院は、大仏殿を正面に見て左に曲がり、かなり分かりにくい矢印を辿っていった先にあります。想像していたよりずっと小さく、こじんまりとした建物でした。
中に入ると、一メートルほどの段があり、その四隅にかの有名な四天王像が立っていました。
近くで見ると、塑造の質感は、木造や乾漆のそれとはずいぶん違います。あの眉や目の表情のリアルさ、全体の立ち姿の静かさ、触れたら動き出しそうな感覚は、塑造ならではのものだと思いました。
こうして、本来の場所に、自然の照明の下に、本来の役目を果たすために立っている仏像は、やっぱり、なんともいえずいいものです。
外に出て、正倉院をフェンスの隙間から垣間見ながら歩いているうちに、市道に出てしまいました。
そのまま道なりに坂を下って、転害門へ。
東大寺創建当時から残っている唯一のもので、もちろん国宝ですが、大仰な囲いも人気もなく、すぐ目の前はふつうの国道で、車やバスがみっちり渋滞していました。
最近では、鳩やら野良猫やら排気ガスやら、いろいろ問題視されているようですが、転害門はもう千年以上もそこにあるわけで、あんまりそんなことは気にしていないように見えました。
街を歩きながら、ちょっと目線を上げると、古の奈良の都の人たちが見たのと同じ、なだらかな奈良の山々と青い空です。
奈良は、いつ来ても、なんだかとても優しいです。
2008-07-20 07:17
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