「こぞの冬」 木下杢太郎 [Shiika]
十一月の風の宵に
外套の襟を立てて
明石町の河岸を歩いたが
その時の船の唄がまだ忘れられぬ。
同じ冬は来たれども
また歌はひびけども
なぜかその夜が忘れられぬ。
今年も11月になって、肌寒さを感じるようになりました。
この詩を知ったのは、もう20年以上前になります。
「十一月の風の宵に・・・」と思い出すような、そんな夜が自分にもあったような気がして。この詩が醸し出す錯覚なのかもしれませんが。
木下杢太郎(きのしたもくたろう、明治18年8月1日 - 昭和20年10月15日)。詩人、医学者。静岡県伊東市生まれ。
2008-11-01 00:02
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