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「トヨタ伝」 読売新聞特別取材班 [Book]

2006年(平成18年) 新潮文庫

「豊田市トヨタ町一番地」 2003年(平成15年)を改題。

2008年は、ホンダのF1撤退、スバルのWRC撤退、そしてトヨタの”労働力調整”の年として、長く記憶されると思います。

この本を読んだのは一昨年くらいで、今回久しぶりにパラパラと読み返してみました。

私のような部外者にとっては、トヨタと豊田家の繋がり・歴史など、かなり参考になりました。ただし、裏ページや帯にあるように、これが「トヨタ研究本の決定版」とは思いません。

リーマン・ショック以前のことですが、この本にも登場する奥田元社長・元経団連会長が、”毎日毎日、年金問題ばっかりやってる番組のスポンサーからは降りてやろうかと思う”、という発言をしていました。

最近の報道でも、取り上げられるのはキャノンやいすづが圧倒的に多いと感じています。テレビ・新聞の報道よりも、ワイドショーの方が大胆に(ふつうに?)、トヨタ・ショックという言葉を使っているのではないでしょうか。

私が、この本が「決定版」ではないと思う理由は、なんというか、マイナスの部分には触れていないからです。なので、トヨタ社史の小説版を読んでいるような感じもします。

 


タグ:企業 自動車
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